Googleアナリティクスに『見知らぬドメイン』が出る原因と対処法

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Googleアナリティクスを見ていたら、参照元に「semalt.com」や「best-seo-offer.com」や「buttons-for-website.com」といった『見覚えのないドメイン』が並んでいました。

これらは、多くの場合「Referrer Spamリファラースパム」と呼ばれる偽のアクセスです。
実際には誰もあなたのブログを訪問していないのに、あたかもアクセスがあったかのように解析データを汚してしまいます。

リファラースパムとは?

リファラースパムとは、あなたのサイトURLを参照元リファラーとして偽装し、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールに送信するスパム行為のことです。

Googleアナリティクスを見ていて、あなたのブログに関係がない記事やサイトのURLがあれば、気になってしまいますよね。
その「これは何だろう?」という気持ちを利用しURLをクリックさせ、スパムサイトのアクセスや被リンクを増やすのが目的です。

代表的なのが『Semalt(semalt.com)』ですね。

2010年代に世界中のアクセス解析を汚して「Semaltスパム」として有名になりました。
現在は活動をほぼ終えていますが、同様の手口を使うスパムドメインは今でも存在します。

リファラースパムを放置するとどうなる?

  • 直帰率や平均セッション時間が異常値になる
  • 解析データが歪み、正確な分析ができなくなる
  • サーバーに余分なリクエストが増えて負荷がかかる

リファラースパムを放置すると、Googleアナリティクスのデータが正確に計測できなくなります。
つまり、実際のユーザー行動を見誤る原因になるのです。

例えば、直帰率が不自然に高くなったり、平均セッション時間が極端に短く表示されたりすることで、どの記事が本当に読まれているのか判断できなくなります。
その結果、リライトや改善の優先順位を間違え、SEO対策全体の精度が下がってしまうこともあります。

また、スパムアクセスが続くとサーバーに無駄な負荷がかかり、ページの表示速度が遅くなる可能性もあるため、早めの対応が望ましいです。

リファラースパムの主な対処方法

「.htaccess」でアクセスをブロックする

サーバーの設定ファイルである「.htaccess
こちらにルールを追加すると、特定のドメインからのアクセスをサーバー段階で拒否できます!

以下のように記述すると「Semalt」や「Best-seo-offer」などのリファラースパムを遮断できます。

SetEnvIfNoCase Referer semalt\.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer best-seo-offer\.com spammer=yes
Order allow,deny
Allow from all
Deny from env=spammer

この設定により、スパムサイトからのアクセスを受け付けなくなります。
他にも拒否したいURLがある場合は「SetEnvIfNoCase Referer サーバーレベルドメイン\.トップレベルドメイン spammer=yes」と追記すれば大丈夫です。

上記は「https://semalt.com/」を拒否したいので「SetEnvIfNoCase Referer semalt\.com spammer=yes」と入力している訳ですね。

ちなみに、サーバーレベルドメインとトップレベルドメインの間に入れている「バックスラッシュ(\)」は、環境によって無くても動くけど、入れた方が安全という位置付けです。

入れた方が良い理由(見なくていいよ)
結論:基本は「入れた方が安全」
  • 「.htaccess」の「SetEnvIfNoCase」は「正規表現」を使ってマッチングする
  • 正規表現では「.(ドット)」が「任意の1文字」という意味になる

つまり…

semalt.com 「semalt+任意の1文字+com」
→「semaltXcom」なども一致してしまう可能性がある
semalt\.com 「semalt.com」という文字列にだけ一致(=意図通り)

多くのケースでは「semalt.com」のように書いても「semalt.com」だけにマッチしているように見えるんです。
その理由は…

  • 実際は「semaltacom」や「semaltXcom」などのドメインが存在しない
  • つまり「誤検知する対象が無い」だけで、たまたま動いている

でも、他の似たドメインを誤ってブロックする(見逃す)可能性もあるので、安全策として「\」を入れるのが正解です。

書き方 安全性 推奨度
semalt.com 通常は動くが、誤マッチの可能性あり
semalt\.com 正規表現的に完全一致

ちなみに「.htaccess」の編集は、とても注意が必要です。
というのも、1文字でも記述を間違えると、サイト全体が「500エラー」で表示されなくなることがあります。

必ずバックアップを取ってから作業し、不安な場合はサーバー会社のサポートに相談しましょう。

スパムドメインからの被リンクを否認する

スパムサイトから自サイトに貼られたリンクは、SEO的にマイナスの評価を受ける可能性があります。

Googleは、第三者サイトでの行為がウェブサイトに悪影響を及ぼすことがないよう、できる限りの取り組みを行っています。
それでも場合によっては、他サイトからのリンクがページやサイトのGoogleでの評価に影響を及ぼすことがあります。
たとえば、自身または利用するSEO業者が、Googleのスパムに関するポリシーに違反する有料リンクなどのリンク プログラムを利用することで、サイトへの不適切なリンクが作成された場合などです。
まず、ウェブからスパム性のリンクや品質の低いリンクをできる限り削除することをおすすめします。

Search Console ヘルプ

こうした害悪なリンクは、Googleの「リンク否認ツール」を使えば、特定ドメインからのリンクを無視するように伝えることができます!

否認用のテキストファイルdisavow.txtには、以下のように書きます。
domain:semalt.com
domain:best-seo-offer.com

このテキストファイルをリンク否認ツールからアップロードすればOKです!

まとめ

「Semalt」を始めとするリファラースパムは、今でも形を変えて存在します。
定期的にGoogleアナリティクスの「参照元」を確認し、不審なドメインがあれば除外やブロックしましょう。

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