親が書道教室の先生で、子供のころから書道を習ってきたシングルマザーの茜という友人がいます。
その友人から先日、本業の給料が少ないから、書道経験を活かして『字を書く仕事』を在宅でできないか相談されました。
書道に限らず、在宅でできる字を書く仕事は「手紙の代筆・宛名書き・書道ロゴの作成」など、実は数多くあります。
しかも、パソコンやスマホさえあれば、自宅で完結できる在宅業務も珍しくありません。
ただ、多くの人はこのチャンスに気づかないまま「特別なスキルじゃない…」と諦めてしまってます。
この記事では「字を書く」という特技を『在宅の仕事』に変える方法を紹介します!
そして、継続的に仕事を受けるために欠かせない「ある準備」についてもお話しします。
文字を書く仕事とは?どんな種類がある?
「文字を書く仕事」と聞くと、書道家や代筆屋のような専門職を思い浮かべるかもしれません。
実際は、もっと身近で、日常的な字のスキルを活かせる仕事がたくさんあります。
例えば…
代筆 宛名書き |
手紙や招待状、年賀状などを代わりに書くお仕事。 筆ペンや万年筆など、あなたの得意な書体を活かせます。 |
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手書きメッセージ サンキューカード |
ネットショップの店主やハンドメイド作家さんが、お客様への一言メッセージを外注するケースもあります。 字に温かみがある人ほど重宝されます。 |
書道 筆文字デザイン |
お店のロゴやポスター、YouTubeのサムネタイトルなどに使う「筆文字デザイン」も人気。 デジタルフォントにはない人の味が評価されます。 |
手書き文字の 素材販売 |
「手書き文字の素材」を販売している人も。 短い言葉やフレーズでも、あなたの字が商品になります。 |
在宅内職系 (筆耕・宛名書き) |
企業や結婚式場からの依頼で、封筒宛名や席札を書き上げる仕事もあります。 作業量は多いですが、在宅でコツコツ取り組めるのが魅力です。 |
必要なのは「丁寧に書く姿勢」と「自信を持つ」だけかも…!
趣味や特技だと思っていた「あなたの字」が、誰かにとっては「お金を払ってでもお願いしたいスキル」になるかもしれません!
在宅で始められる字を書く仕事の探し方
多くの人は「字を書く仕事=書くことそのもの」だと思っています。
でも、在宅で仕事を続けている人たちを見ていると、彼らがやっているのは書くだけではありません。
あなたが字を書くことが好きでも、その字を見てもらう場所や、依頼してもらう導線がなければ、どれだけ上手く書けても仕事にはつながりません。
つまり、字を書く仕事に就けるほどのスキルがあっても「仕事の入り口を自分で作っていない」と、仕事を受けられないのです。
そこで、実際に字を書く仕事に就いている人がどのように依頼を受けているか、その方法を紹介します。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングとは、ネット上で「仕事を頼みたい人」と「働きたい人」をつなぐサービスです。
代表的なのがクラウドワークスやランサーズ。
在宅でもできる「宛名書き・代筆・筆耕」などの仕事も募集されています。
僕自身は、記事執筆でクラウドワークスをよく利用してます。
募集されている案件に応募する形なので、登録さえ済ませてしまえば今日にでも仕事を受けられて便利です。
単価は案件によって様々ですが、最初のうちは評価が少ないため、どうしても報酬は低めになりがち。
ただ、評価が上がっていくと単価を上げられるうえ、リピート依頼を受けられるケースも増えます。
意外と「自分の字でも求められているんだ」と感じるはずです。
スキルマーケット
スキルマーケットは、クラウドソーシングと逆。
あなたの得意なことを『商品として出品する』というスタイルです!
代表的なのがココナラやSKIMA。
「手書きメッセージの代筆・筆文字ロゴ制作・心を込めたお礼状」など、あなたの字そのものをサービスとして登録できます!
僕もココナラで記事執筆を出品したことがあります。
最初のうちは全く売れなかったので、良いサービスではないと思ったんですが…
サービスが売れない理由は『自分の見せ方』を間違えていたからでした…
プロフィールや、出品サービスの書き方。
他の出品者との差別化を図ったことで、申し込んでくれる人は増えましたね。
もし同じように悩んでるなら、依頼されやすくなる「見せ方」や「戦略」を練った方がいいかも知れません。
こちらの解説がすごい分かりやすかったので、ヒントになると思います。
【1,000部突破】最短・最速で稼げる戦略を暴露!令和のココナラマネタイズ
SNSで作品発信して直接依頼を受ける
在宅で字の仕事を受けるなら、SNSを上手く使うのがおすすめです。
特にX(旧Twitter)やInstagramは、字の雰囲気や温かみを伝えやすく、写真1枚でも人となりが感じられます。
ただ、ここでひとつ大事なポイントがあります。
SNSで仕事を受ける人は多いですが、発信しているだけでは埋もれてしまうということ。
例えば…
- 他の人とは違う筆記具や紙を使ってみる
- 「一日一文字」など、自分なりのテーマで継続投稿する
- 書いた文字の背景や想いを短く添える
といった工夫があるだけで、見ている人の印象はガラッと変わります!
もしこれから発信を始めるなら、完璧を目指すよりも「自分らしい書き方を見せていく」ことを意識してみてください。
その積み重ねが、やがてあなたを見つけてもらう一番の近道になります。
ブログ
SNSで字を発信していると、いいねは増えても実際の仕事につながらないことが多いです。
これは、SNSの投稿が「流れていく情報」だから。
せっかく見つけてもらっても、あなたの字や想いをじっくり見てもらう時間がないんですよね。
その点、ブログは「自分の字をちゃんと見てもらえる場所」になります。
そんな導線を作ることができます!
また、ブログを持つメリットは、単なる情報発信に留まりません。
- 作品がポートフォリオになる
- SNSの投稿をまとめて整理でき、あなたの代表作が一目で分かる。
- あなたらしさを伝えられる
- 書くときに大切にしている想い、使っている道具、字の雰囲気…
そうした人柄の部分を文章で丁寧に届けられる。
- 書くときに大切にしている想い、使っている道具、字の雰囲気…
- 信頼されやすくなる
- 「しっかり活動している人」という印象が生まれ、初めての依頼でも安心感を持ってもらえる。
- 検索から新しい仕事が入る
- 「代筆 依頼」や「筆文字 ロゴ」などで検索されれば、SNSを使わなくても自分のページに辿り着いてもらえる。
クラウドソーシングサイトやスキルマーケットのプロフィールページ、それからSNSだけでは、あなたの「作品」や「人となり」をお伝えするのは困難です。
その点、ブログは多くの情報量を掲載できるので、名刺のような存在になります!
SNSで見つけてもらい、ブログで信頼を深め、そこから依頼につながる。
この流れを作っておくと、在宅でも仕事のチャンスは確実に広がります!
字を書く仕事の在宅ワークでありがちな課題とは?
多くの人が「字を書く仕事」を始めても続きません。
その理由は、受け身のままでいるからです。
「誰かが募集してくれたら応募する」
「たまたま見つけた案件に申し込む」
そんなふうに、常に誰かの用意した場所のなかで動いていては、一時的に仕事をもらえても長く続きません。
しかも、クラウドソーシングのような場所には、似たように仕事を探している人が何百人もいます。
依頼する側から見れば、どの人を選べば良いのか分からないんです。
でも、多くの人はそこに気づかず「自分の字がまだ下手だから」や「実績が少ないから」と原因を勘違いしてしまいます。
本当は、スキルではなく「自分を信頼してもらう仕組みを持っていないこと」こそが最大の壁なんです。
あなたの字を見に来てもらう場所を作る
信頼は、技術の高さだけで築けるものではありません。
むしろ「どんな人がどんな想いで字を書いているのか」が伝わることで生まれます。
だからこそ、ただ仕事を「受ける側」でいるのではなく、自分の字や考え方を発信していくことが大切なんです。
それは、営業するためではなく「自分がどんな人なのか」を知ってもらうための発信。
ブログがあれば、あなたの字を一覧で見せたり、制作の裏側や使っている筆記具などを丁寧に紹介することもできます。
そうやって「あなたの字を見に来てもらう場所」を作ることが、信頼を積み上げる最初の一歩になるんです。
ブログを持つと何が変わる?
「ブログを持った方がいい」と言われても、実際のところ、どんな良さがあるのかピンと来ないかも知れません。
ブログを持つと、あなたの活動を『見える形』で積み重ねていけます。
作品をまとめたり、依頼の流れを説明したり、どんな想いで字を書いているのか丁寧に伝えられたり…
ここからは、実際にブログを持つことでどんな変化が起きるのか、4つのメリットを紹介します。
① 作品をポートフォリオ化できる
SNSでは、せっかく書いた文字も時間が経つと流れてしまって「前にどんな作品を書いたのか」が分かりづらくなります。
でも、ブログなら、それらを作品集として整理して見せることができるんです!
例えば「手紙の代筆・筆文字ロゴ・封筒の宛名」など、ジャンルごとにページを作ってまとめるだけで、見に来た人はあなたの技術や字の雰囲気を一覧で確認できます。
これは、ただの「投稿の蓄積」ではなく「実績として見せられる資産」になるということ!
SNS投稿が一過性の「点」なら、ブログのポートフォリオは「信頼を積み上げる線」のようなものです。
依頼する側から見ても「この人は継続して活動している」や「どんな字を書けるのかが分かる」と感じてもらえるので、1回だけでなく継続依頼につながりやすくなります。
② 依頼導線を作れる
ブログがあれば、プロフィールや実績ページに「お問い合わせ」や「依頼フォーム」を設置できます。
要は、あなたの字を見て気になった人が、その瞬間に行動できる。
つまり、字を書くことが仕事に繋がりやすくなり、自然とチャンスが増えていくんです。
- 作品一覧の下に「この雰囲気で依頼したい方はこちら」
- プロフィール文の最後に「お仕事のご相談はこちらから」
といった導線を作るだけでも効果は絶大です!
③ 検索から新規依頼が来る
ブログを持つことで大きく変わるのが、自分から案件を探さなくても、見つけてもらえるようになることです。
SNSやクラウドソーシングでは、自分から発信したり応募したりしない限り、仕事は動きません。
しかし、ブログはあなたの書いた記事が検索結果に残り続けるため、誰かが「代筆 依頼」や「筆文字 ロゴ」などの言葉で検索したときに自然とあなたのブログに辿り着く可能性があるんです。
例えば…
- 結婚式の宛名書きを頼みたい
- 筆ペンで店名ロゴを書いてくれる人を探している
という人が、Googleで検索してあなたのブログを見て「この人にお願いしよう」と思う訳です。
この流れができると、一時的な応募や宣伝に頼らなくても、仕事が自動的に回る仕組みが生まれます!
④ 人柄を伝えられる
字を書く仕事では、上手さだけで選ばれるわけではありません。
「どんな人が書いているのか」
「どんな想いで書いているのか」
そうした人柄が伝わることで、初めて依頼につながります。
SNSでは、その部分が断片的にしか見えません。
しかし、ブログなら、あなたの考えやこだわりをじっくり伝えることができるんです。
- どうして字を書く仕事を始めたのか
- どんな気持ちで一文字一文字を書いているのか
- 使っている筆記具や紙にどんなこだわりがあるのか
こうしたことをブログで少しずつ発信するだけで『あなたにお願いしたい』と思ってもらえる確率はグッと高まります!
作品の裏にある「人の物語」を見せられるブログは、単なる情報発信ではなく「信頼を育てる場所」になるんです。
ブログには何を載せればいいの…?
ちょっと難しく思うかも知れませんが、特別な知識やテクニックは必要ありません。
あなたの字に興味を持った人が「この人の仕事をもっと知りたい」と思えるような内容を少しずつ積み重ねていくだけでOKです!
自己紹介 | どんな想いで字を書いているのか、字を書くようになったきっかけなど。 |
---|---|
作品紹介 | 「代筆・筆文字ロゴ・封筒の宛名」など、ジャンル別に写真を掲載。 |
制作の裏側 | どんな筆記具を使っているか、紙の質感の違いなどを書くだけでも専門性が伝わる。 |
お客様の声や感想 | 過去の依頼や練習作品でも「ありがとう」と言ってもらえた経験を紹介。 |
依頼の流れや料金 | 初めて依頼する人が安心できるよう、分かりやすく説明。 |
日々の記録や想い | 練習過程や新しい挑戦など、人柄が見える投稿。 |
こうした記事が増えるほど、あなたのブログは「作品を見せる場所」から「信頼を感じてもらう場所」に変わっていきます。
大切なのは「完璧に作ろう」と思わないこと。
まずはひとつずつ、自分の字や考えを言葉にしてみる。
その積み重ねが、あなたの字を「選ばれる字」に変えていきます。
ブログを作るのが難しそう…
ブログを作るのって、実は全く難しくありません。
字を書く仕事をやっている人の多くも、最初は「とりあえず作ってみた」から始まっています。
少しずつ作品を載せていくだけでも「この人の字が好き」と言ってもらえるようになるものです。
もし「ブログを作るのは初めて」という方は、僕がまとめた 「ブログの作り方ガイド」 を見ながら進めてみてください。
登録から公開までの流れを、初心者でも迷わないように写真付きで解説しています。
少しずつで大丈夫。
完璧を目指すよりも、まずは自分の字を見てもらう場所を作ることが大切です。
「字を書くスキル」を仕事に活かそう!
在宅で「字を書く仕事」を始める人は、増えています。
しかし、長く続けられる人はほんの一握り。
その差を生んでいるのは、技術の上手い下手ではなく、自分の字や想いを見てもらう「仕組み」を持っているかどうか。
ブログを持てば、あなたの字を整理して見せることができ、あなたの想いを言葉にして伝えることができます。
その積み重ねが信頼になり、結果として「あなたにお願いしたい」と思ってもらえる未来につながります。
最初の一歩は、決して難しくありません。
あなたの字を待っている人は、きっとどこかにいます。
だからこそ、今できる小さな一歩を踏み出してみてください。
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